人工知能やロボットの進化・発達で自動化が進み、これまで人が行ってきた仕事の分野を機械が代わっていくことは否めません。人工知能が意思決定をサポートする時代では、それらを管理するデータや機械に主体が移っていく可能性が高くなるからです。

これまで経営の資源だった「人・モノ・お金」が、人工知能の進化で「人・データ(情報)・機械」への変化。つまり、「人がどこで価値を生み出し、機械やデータにどの判断を任せるべきか」が問われるように、「人工知能やデータ領域を理解し、自動化をさせるために枠組み化をして回す」ためのマネジメント力が求められるようになるでしょう。

これから新しく生まれるのはこんな仕事

人工知能が進化、浸透していく中では、様々な課題やニーズも発生することになります。そこで、これから新しく誕生すると予想されている主な仕事を挙げ、見ていきましょう。

・ロボット・アドバイザー(Robot Counsellor)

ロボットの進化・普及によって、企業や家庭でもアシスタントとしての役割が一般的になるでしょう。当然、ロボットが人間のアシスタントとして関わる過程でトラブルや課題が発生することになります。そこで、各企業や家庭からヒアリングし、改善案の提案や実行をしたり、ロボットとの向き合い方を普及させたりするアドバイザーが必要とされるでしょう。

・企業文化のエキスパート(Company Culture Ambassador)

営業、経理、事務など、具体的な経営利益に直接貢献する仕事とは別の角度から経営に貢献するのが企業文化のエキスパートといわれる仕事になります。コミュニケーションを円滑にして人を楽しませ、企業の価値観を共有させることによって、“仕事が楽しい”という環境を作り出す専任者で、例えば、人工知能やロボットとの橋渡しをするためなどに適任なのです。

・単純化するエキスパート(Simplicity Expert)

情報化社会で複雑化していく事柄を、逆にわかりやすく「単純化」していく課題・要請が増えていくことが予想されます。複雑なプロセスの要点をピンポイントで見つけ、合理化することができれば、実行時間の短縮や、より価値ある活動のために時間を費やすことが可能になりますから、複雑な事柄を整理して「単純化」するエキスパートが求められるでしょう。

・輸送アナリスト(Auto-transport Analyst)

輸送現場においても自動運転の発展・普及により、「運転手」という職がどんどん少なくなっていくことでしょう。「運転手」という職は減少しても、適切に状況を判断して配送を効率化すること、事前に問題を防いで不測の事態に対処すること、ユーザーのクレームや問題をタイミングよく解決することなどが必要ですから、管理するアナリストが必要になるでしょう。

・マインドインストラクター(Mind Instructor)

人工知能やロボット技術の進化で激変する世界。そこでの価値観や自分の幸福がわからなくなる人が増加していくことが危惧されます。そこで、迷いがちな「仕事のベクトル」「幸福度」「自分のあり方」などの内面的な課題を解決する人が必要になり、心身ともにケアできる、課題解決のための技術を持った人がなくてはならない時がやってくるでしょう。

 

人工知能は新しい雇用を生むきっかけかもしれない

将来生まれる新しい仕事は、ナノテクノロジーやロボット工学に代表されるように、「科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学」の分野を中心に生まれていくとされています。

2011年の研究によると、100万台の工業機器の導入によって、およそ300万もの新たな仕事が生み出されているのです。さらにいえば、ロボットの増加によって失業率が下がった国があることは事実で、現在、研究をしている専門家の中には、「人工知能やロボットの導入によって仕事や職場を失うことを危惧しないでいい」「人工知能は新しい雇用を生み出すかもしれない」という専門家もいるほどです。

人工知能やロボットの進化や発達は恐れるものではなく、むしろ私たちの生活を豊かにしてくれ、さらに新たな仕事を生み出してくれるきっかけになるかもしれないのです。

私たちが磨くべきスキル

これからの人工知能やロボット時代を迎えるにあたっては、一緒に働く私たちが、まさしく人間としての強みをますます磨かなくては通用しなくなります。例えば、このような「スキル」をアップしていかなくてはならないでしょう。

・プランニング「スキル」

斬新なアイデアや逆転の発想、新しい組み合わせや思いつきなど、新しいコンセプトや枠組み作りには欠かせないプランニング「スキル」で仮設をも導き出していき、人工知能やロボットと競い合う『人の力』は欠かせません。

・マネジメント「スキル」

人は、いつも複雑で様々なコミュニケーションをとっています。優れた言葉や態度でのコミュニケーション能力があれば、人やロボットを目的に導き、目標を達成させるように導くマネジメント「スキル」、つまりは人を導く『人の力』がより必要になります。

・ソリューション「スキル」

人工知能やロボット、人に関係なく、どんな場合にも課題はつきもの。何か課題にぶつかっても、困難から逃げずに向き合って解決していくソリューション「スキル」、課題を解決に導く『人の力』は重要になります。

これからますます、人工知能の進化・普及により消滅する職業が存在すると同時に、新しい職業も生まれることは確実です。このレクチャーが、これから迎えるであろうロボット社会において、あなたの「キャリア形成」「キャリアアップ」に少しでもお役に立てることを願っています。

 

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