Ⅰ.人工知能によって労働をしない時代がくる

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世界各地で人工知能による驚異的な技術革新が進み、ヒトの仕事が機械に代わる、仕事のなくなる時代が目の前に…。これまで人類が経験した技術的失業は2度ありますが、この先訪れる技術的失業は人類が経験したことのない規模になると言われています。

 

1度目は第一次産業革命。石炭で動く蒸気機関が登場した流れで、織機・紡績機がオートメーション化したこと。2度目は第二次産業革命。電気や石油を利用した重化学工業の発展でした。

 

どちらも新しい産業の始まりによって人の労働力が失われましたが、別の需要も生まれ、労働は今日まで続いています。1990年代から続いている第三次産業革命(情報通信産業)においては、人工知能(新しい技術)に代替される分野の広さと速さが前代未聞。

 

人間が100%労働をしない時代が来るのかはまだ断言しかねますが、確実にいえることは、これまでのヒトがそうであったように、新しい技術を使いこなせなければ失業する可能性が高くなるでしょう。

 

 

Ⅱ.働かなくてよくなると暇を持て余す?

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今いわれている、2030年~2045年を境にして、本当に人工知能に人間の労働がとって代わられる、人間が働かなくてよくなるとすると、そのまま何もしないで、暇を持て余してしまうような人生がやってくるのでしょうか。

 

今現在においても多くの人間は、何かしらの仕事をしながら大半の人生を過ごしますから、それが奪われてしまうということは、生きがい、報酬を得る機会が減少していき、人生の目的がなくなってしまうことになるでしょう。ニーチェは、このような「目的を持たずに人生を過ごす、ただ生きるだけの人間」を“末人”と呼びました。

 

近い将来、仕事をしなくなる(できなくなる)層と、人工知能を使いこなすことで仕事ができる(生まれる)層に大きく二分されるように。前者の層は、“末人”とならないように努力が必要になります。それでは一体どのような努力をすればいいのでしょう。

 

 

Ⅲ.ヒトは探求を続ける

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ニーチェの残した言葉、『末人になるな、超人たれ』。

人工知能に仕事が代替される近未来にでは、この言葉こそが人間の道しるべとなるのではないでしょうか。ニーチェの著書『ツァラトゥストラはかく語りき』に、「超人」と「永遠回帰」があります。

「超人」というのは、人間が人間を超えることを指し、価値観の転換を示す言葉。つまり、「これまでの決められた善・悪、真理を守って生きるのではなく、人間は自ら創造性を駆使して生きなければならない」ということです。

 

「永遠回帰」は、善・悪の繰り返しから投げやりにならず、肯定して前向きに生きられるかどうかを意味しています。この生き方を体現することで「強者」になり、その「強者」こそが「超人」になっていくという考えです。

 

すべての仕事が人工知能によって代わられたとしても、人間の本能としては探求心・好奇心を持って生きていくことができる。これこそが人間の本来の姿なのではないでしょうか。

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